いま、ごく普通の会社を装ったグループによる詐欺被害が相次いでいる。土地の売却手数料として13億円を騙し取ったとみられている大阪の会社は、不動産取引のための資格を取得。国内だけでなく、海外の不動産仲介サイトにまで物件を掲載していた。さらに、ビジネス街の一等地にオフォスを構え、急な来客にも対応。およそ5000人が被害にあったが、ほとんどは摘発まで被害にあったことに気付かなかったという。オレオレ詐欺などが減る一方で、こうした会社を装って極めて巧妙にだます手口が広がっている。去年1年間の特殊詐欺の被害額は、過去最悪を更新する見込みだ。知られざる“詐欺カンパニー”の実態に迫る。
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