豪雪による被害が近年相次ぐ日本。先月、列島各地を襲った暴風雪ではあわせて5人が死亡した。去年2月の豪雪でも、26名が死亡、山梨などで都市機能が長期間まひする事態に陥った。こうした豪雪をもたらしたのは、日本付近で急速に発達する「爆弾低気圧」。ふだん雪がほとんど降らず、備えが手薄な太平洋側にも豪雪をもたらすため、被害が広がりやすいのが特徴だ。しかも温暖化による海水温の上昇などで、爆弾低気圧の発生は増加傾向にあるという。日本列島全体が、常に未曾有の豪雪の脅威にさらされる時代を迎えているのだ。北海道では急な豪雪による車内閉じ込め事故の続発を受け、雪が降り始めたら早期に道路を封鎖するなどの対策に乗り出した。群馬県でも、除雪体制の見直しやビニールハウスの事前補強、豪雪地帯の除雪ボランティアとの連携など、多面的な対策を行っている。効果的な豪雪対策について考える。
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