日本選手として初めて、テニスの4大大会のファイナリストとなった錦織圭選手(24)。全米オープン準決勝では、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)を圧倒し、世界中を興奮させた。パワーテニス全盛の中で、身長1メートル78センチと、比較的小柄な錦織選手。相手がボールを打つ瞬間、方向を予測し、どんな球でも粘り強く打ち返す。相手の逆をつく強烈なショットで、世界のトップ選手を翻弄。歴史的快挙を成し遂げた。13歳で単身渡米し、世界の頂点を目指してきた錦織選手。去年、小さな体で全仏を制したマイケル・チャン氏をコーチに招き、改めてテニスの基礎と試合にのぞむ姿勢を問い直した。錦織選手はどのようにして頂点の舞台で活躍するまでになったのか。その強さの秘密に迫るとともに、日本社会にもたらしたものを探る。
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