今、中高年の間で“覚醒剤汚染”が広がりを見せている。ミュージシャンのASKA(56)容疑者の逮捕をはじめ、福岡県では小学校の校長(57)が、そして神奈川県警の巡査部長(40)が相次いで逮捕された。警察庁によると、覚醒剤の検挙件数は20代以下で減少傾向にある一方、40代以上の増加傾向が続いている。なぜ家庭や社会的立場のある中高年に覚醒剤が広がっているのか。実際の事件や、元中毒患者らの取材から、中高年が仕事や社会から受けるストレスによって、覚醒剤に手を出してしまう心理や、そうした世代にねらいを定め、薬物を売る側の巧妙な手口も明らかになってきた。さらに近年広がりを見せている“脱法ドラッグ”の中に、より危険で強力な成分を含むものも登場し、“覚醒剤化”が進んでいるという実態も。闇の売買に目を光らせる麻薬取締官など、最前線の現場にも密着。覚醒剤が中高年に拡大する真相に迫る。
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