京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞してから1年。様々な分野でiPS細胞の実用化にむけた研究が加速している。目の難病「加齢黄斑変性」では、来年、iPS細胞から作られた網膜の組織が患者に移植される見通しだ。「目」に続いて人への応用を目指しているのが止血に必要な「血小板」。3年後に臨床試験を始める予定だ。献血の減少で将来の不足が心配される中、大きな期待を集める。さらに、iPS細胞から立体的なミニ肝臓を作りだすことにも成功。臓器移植にかわる新たな治療につながると注目される。一方で一般の人たちにiPS治療を届けるには課題もある。「コストダウン」と「安全性の確保」だ。国内のメーカーと連携し、「自動培養装置」などの開発が急ピッチで進む。国谷キャスターが京都大学のiPS細胞研究所を訪ね、実用化はどこまで近づいたのか、そしてこれからの課題を山中教授に聞く。
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