10月10日、水銀の生産・使用・貿易などを国際的に規制する「水俣条約」が採択された。水俣病の原因となり、今も途上国を中心に環境汚染や健康リスクを引き起こしている水銀。しかし日本は蛍光灯や電池などから回収された水銀の多くを輸出している世界有数の「水銀輸出国」でもある。条約の発効に伴い水銀の輸出入が規制されると、日本は大量の水銀を原則として国内で管理・処分しなくてはならない。だが、水銀の毒性は永久的で、安全に処分する方法は確立していない。今後、日本は水俣病の教訓を生かしてどのように水銀を安全に管理・処分していくのか?条約後の課題を検証する。
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