世界の無形文化遺産に「和食」が登録される見通しとなった。四季折々の旬の食材を生かしながら出汁のうまみを追求する和食。評価を得たのは、料理そのもの素晴らしさに加え、和食が生みだした様々な「文化」や「哲学」だ。おせちや芋煮が家族や地域のつながりを育んできたように日本には独自の食文化があり、それが高い評価を集めたのだ。「一汁三菜」を基本とする和食。若者を中心に和食離れが進み「ワンディッシュ化(一皿化)」が広がる現代日本。文化遺産登録の舞台裏で和食の価値がどう議論され見直されていったか、そして和食離れは私たちに何を問いかけるのか、失われつつある“日本の心”を和食を通して考える。
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