アメリカの情報機関による個人情報の収集を告発したCIA元職員。その後、日本やEUなどを標的にした諜報活動を暴くなど、衝撃が続いている。いったい、アメリカの情報監視システムとはどのようなものなのか。1990年代、システムの立ち上げに関わり、その内実を深く知るNSA・国家安全保障局の元職員らが取材に応じた。そこから明らかになったのは、ネット時代に入り、国家の安全を守るためだとして、世界監視網を次々と広げ、なし崩し的に一般市民の通信傍受も拡大していった巨大諜報機関の姿だ。これまでベールに包まれてきたアメリカの大規模な情報監視活動の実態に迫るとともに、個人情報の収集がどこまで許されるのか考えていく。
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