人口10億を超え、年平均5%を上回る経済成長を続けているアフリカ。 “最後のフロンティア”と呼ばれ、世界中の政府や企業が熱い視線を注いでいる。日本政府は20年前からアフリカ開発会議(TICAD)を開催し、積極的な支援を続け一定の効果を上げてきたが、6月はじめから横浜で開かれる第5回会議では、これまでの方針を転換、「援助」から「ビジネス」重視に大きく軸足を移す。背景には中国や韓国・ブラジルなど新興国が、「資源」や「市場」目当てにアフリカへの参入を一層加速する中、日本が劣勢を強いられている実態がある。不安定な政治情勢や質の高い労働力の不足、そして中国など新興国の攻勢など、多くの課題をどう克服し、アフリカの成長力を日本の活力に取り込んでいくのか。アフリカに新工場を相次いで建設し、シェアの奪回を目指すホンダ、モザンビークを舞台に「官民一体」の取り組みで、資源と食糧生産の権益を確保しようとする“オールジャパン”の取り組みに密着。“最後のフロンティア”アフリカを巡る日本と各国の攻防と課題を描く。
みんなのコメント