ギャップイヤーとは、人生の「寄り道」、あるいは「すき間」の日々という意味で、今日本はもとより世界中で関心が高まっている。主に高校卒業から大学在学中に親や学校から離れ、ボランティア活動や職業体験など自ら目標を立てて活動することを指す。今年4月、東京大学では新入生の希望者を対象に、1年間休学して社会経験を積ませる制度を開始。政府や経団連も、ギャップイヤーを経験した人材を高く評価する考えを示した。履歴に「空白期間」がない優等生が評価されるきらいのあった日本社会。その中で敢えて「空白期間」を作るというギャップイヤーが今広がりつつある背景には、社会が複雑化する中、答えのない問題に自ら主体的に取り組む人材が求められるようになったという状況がある。今注目されるギャップイヤーの可能性と課題に迫る。
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