主翼や胴体部分など機体の35%を日本企業が担うボーイング787。今、ドリームライナーとも呼ばれる“準国産機”の視界に暗雲が立ちこめている。2年前の初就航以来トラブルが続く中、今月16日、全日空機がバッテリーの異常で緊急着陸を余儀なくされたのだ。金属の代わりに炭素繊維の複合材を使い、装置の多くを電気で動かすなど、これまでと全く違った思想で開発された最新鋭機。国の運輸安全委員会だけでなくアメリカも調査団を派遣するなど原因究明を急いでいる。一方で、B787を足がかりに年60兆円超の市場規模を持つ世界の航空機産業で存在感を発揮したいと考えていた日本企業には大きな衝撃が走っている。番組では、夢の“準国産機”のトラブル多発の背景を検証するとともにアメリカ側の最新の動きも取材。緊急着陸が日本の航空機産業界へ投げかける波紋を追う。
みんなのコメント