11月24日、埼玉県本庄市の踏切で、70歳の男性と60歳の女性が列車にはねられ亡くなった。男性は踏切内に落とした食品を拾おうとしていたと見られ、60歳の女性はこの男性を助けようとして事故に巻き込まれた。線路の高架化や地下化などに伴って大幅に減ってきた踏切事故だが、ここ10年は横ばい。特に、高齢者の踏切事故が後を絶たない。ことし国土交通省が初めて年齢別の調査結果を発表したところ、踏切事故の半数が60歳以上の人であることがわかってきた。踏切に取り残されるケースや、非常ボタンやセンサーがあってもあくまで車の進入を想定したもので、人や車いすなどでは機能しないなど、高齢者の事故対策が不十分だった現実がある。各地の事故例を検証し、高齢者の踏切事故を無くすためには何が必要か考える。
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