大阪地検特捜部の一連の不祥事を受け、検察改革の柱として、今、取り調べの様子を録音・録画する「可視化」が試行されている。今回、NHKは東京地検特捜部の取調室を撮影。さらに検察内部に長期間にわたってカメラを入れ、改革を迫られる検事たちに密着した。そこから見えてきたのは、録音・録画によって捜査力の低下を懸念する検事の本音や、逆に「記録する」ことを有利な証拠として受け入れていこうという姿勢だ。一方、取り調べを受けた人や弁護士からは、「都合のよいところしか録画されていない」など、検察の可視化のやり方を批判する声も出ている。録音・録画で自白偏重と指摘された捜査は変わるのか、検証する。
みんなのコメント