戦後27年間のアメリカ統治を経て、1972年5月15日本土に復帰した沖縄。経済格差の克服・米軍基地の縮小という当初の望みは40年たった今もかなえられずにいる。沖縄から伝えるシリーズ第一夜は、中国の台頭などによって、アメリカ軍にとって沖縄の位置づけはどう変わろうとしているのか。海兵隊の訓練の密着取材や当事者へのインタビューで探りながら、沖縄県民が望む「負担の軽減」は実現するのか考える。騒音や事故の危険と並んで大きな負担となってきたのが米兵による犯罪。捜査や裁判が思うように進まず、被害者が二重の苦しみを背負う矛盾が40年続いてきた実態にも迫る。
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