東日本大震災からこの一年、NHKでは6回にわたって被災者へのアンケート調査を行ってきた。回答に目立つのは「生きる」という言葉だ。この過酷な一年を被災した人々はどうやって生きてきたのか。それぞれの表現で綴られた「生きる」という言葉を手がかりにたどる。震災直後は「生き延びたことに感謝」していたが、家族を失って「生きる意味を見失った」「自分だけが生きているという現実を受け入れがたい」と気力が衰えてしまった人が数多くいた。しかし、「それでも生きていこう」という声も綴られていた。地域の人々の支えに癒されるという人、地域を再生するために基幹産業の復活に奔走する若者…。アンケートに綴られた3000人の声に耳を傾け、被災した人々がこの一年をどんな思いで過ごしてきたのかを探る。
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