いま、日本からの輸出が5年前の4倍と急増している産品がある。海外でブームとなっている盆栽(BONSAI)だ。去年11月に高松で行われた盆栽の世界大会では、海外の愛好家やバイヤー1千人が、競うように本場の盆栽を買い求めるほど。いち早く盆栽が伝わったイタリア・ミラノでは、年商3億円を誇る販売業者も登場。「盆栽大学」という市民講座を開くまでにいたっている。そうしたなか、高松の盆栽農家らは、生き残りをかけて海外への販売に力を入れ始めた。盆栽の日本国内での販売が、この10年間で半減するほど下火になっているからだ。「外国のブームを加速させ、日本の盆栽文化を守る」。ワールドワイドに広がるBONSAIビジネスを見つめる。
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