「山口さんちのツトム君」、「北風小僧の寒太郎」、そして最近では「おしりかじり虫」など、数々のヒットメロディーを生み出してきた「みんなのうた」が、今年、放送開始から50年を迎えた。これまで作られてきた曲は1300以上。牧歌的な歌から、鋭い社会風刺ものまで幅広いジャンルを扱う「みんなうた」が常に大切にしてきたことは、子供たちへの「共感」だ。古くは、谷川俊太郎やみなみらんぽう、宇多田ヒカルにいたるまで希代のアーティストと番組プロデューサーが議論を重ね、高度成長、バブル崩壊などの世相を取り込みながら、その時代の子どもの心と向き合い続けてきた。番組では、制作秘話や、貴重な関係者のインタビューなどを織り交ぜながら、「みんなのうた」の見つめた50年を振り返ることで、こどもを取り巻く社会はどう変わってきたのかを探る。
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