DNA配列全てを解読する技術が飛躍的に向上し、誰でも自分の遺伝情報「パーソナルゲノム」を知れる“大衆化”の時代が到来しようとしている。アメリカでは遺伝子から病気のリスクを知り、早めの対策をとるために、パーソナルゲノムを解読する人が増加。解読ビジネスも始まっている。病気に関する遺伝子は未知のものが多いが、ゲノムは一生不変で、重要な遺伝子が発見されるたび、自分の配列と参照、確認することができる。その一方、遺伝情報は親や子供など血縁者と共通する部分があり、知りたくない人に望まぬ情報を突きつけるという問題も顕在化している。急速に普及するパーソナルゲノム解読、それがどのような社会をもたらそうとしているのか迫る。
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