家の残骸、打ち上げられた船、壊れた車・・・。東日本大震災によって発生したがれきの推定量は被災3県合計で2000万トンを超える。阪神・淡路大震災の約1.7倍に相当する量だ。しかし、これまで撤去されたのは全体のわずか18%にとどまる。遺体や思い出の品の捜索、地盤沈下による冠水など現場には様々な困難がたちはだかる。また三陸沿岸は平地が少ないため仮置き場にする土地の確保も難しい。さらに塩分を含んだがれきは焼却炉を痛めるため、処理する施設を見つけるのも困難だ。粉塵による肺炎などの健康被害も広がっている。震災から3か月、がれきの撤去が進まない被災地の課題を伝える。
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