65歳以上の人口が22%超と、世界一の高齢化国、日本。今、介護分野の技術やノウハウを世界に売り込む動きが起きている。大手電機メーカーが輸出をねらうのは介護ロボット。高福祉高負担による財政圧迫を立て直すために、ロボットを活用して介護負担の軽減を図る北欧の国々のニーズに着目した。大手介護事業者では、急激な高齢化の中、介護サービスが未発達の中国にデイサービス施設を展開し、巨大市場獲得をめざす。超高齢化と急速な少子化によって経済の縮小、雇用の悪化、社会保障の揺らぎなど負のスパイラルが進む日本。介護分野が輸出産業に育てば、日本の活力にもつながり、まさに一石二鳥だ。超高齢化など日本の課題に対応する技術やビジネスを新たな成長につなげようという動きを通して、ピンチをどうチャンスに変えるか、その可能性と課題を考える。
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