東日本大震災で壊滅的な被害を受けた三陸沿岸の水産都市。三陸沖という好漁場に集まる全国の漁船の水揚げ基地として、様々な関連産業が成り立ち、地域の経済を支えてきた。それだけに、水産業の復興なくして町の復興はないと、政府による計画を待つことなく独自に再生を急ぐ動きが出てきている。雇用の7割が水産業関連の宮城県気仙沼では、全国のカツオ漁船が例年通り6月に入港して水揚げできるよう、市場の復旧に関係者が一丸となって取り組む。石巻では、震災前よりも強い産業に生まれ変わらせたいと、水産加工業者と漁業者が一緒になって安定経営を行い、消費者に海産物を届ける新しいシステムを作り出そうという模索が始まっている。海に生きる住民たちが求める復興とは何か、そのために何が必要か考える。
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