「右肩下がりにはもううんざり」「中国にはチャンスがありそう」閉塞感が覆う日本を飛び出し、中国に向かう人が増えている。5万人の日本人が暮らす上海。日本人の中国での職探しを手伝うウエブサイトには毎月500件近くの求人情報が集まり、20代30代の若者が連日アクセスしている。不況で日本での職を失い、上海の広告会社で採用された28才の男性は「中国でのキャリアを将来の自分の武器にしたい」と話す。一方で、起業家も急増。お互いのノウハウや人脈を共有しようと、上海や北京など各地に日本人起業家ネットワーク「和僑会」が発足し、ネットワークを活かした新たなビジネスも始まろうとしている。中国ビジネスでの競争がより一層厳しさを増す中、その活力とスピードにもまれながら、夢を追い求める日本人たちの姿を追う。
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