日本で17、18人目となるノーベル賞をダブル受賞した北大名誉教授の鈴木章さん(80)と米パデュー大特別教授の根岸英一さん(75)。医薬品や次世代照明と期待される有機ELなど、生活を支える多くの製品をより安全に、より安く、大量に生み出す画期的な炭素の合成法「クロスカップリング」をそれぞれ考案し今年度のノーベル化学賞受賞につながった。世界中のメーカーが恩恵を受けているとされ、私たちの生活にも浸透している2人の研究成果は、60年代から世界を席巻し続けてきた日本の有機化学研究の一つの到達点だった。「資源のない日本のような国にとって理科系の発展は重要」と強調する2人。番組では、ノーベル賞受賞後初めてとなる鈴木氏のスタジオ生出演と根岸氏の衛星生中継を行い、クロストークを展開。「2人の科学者」の共通の恩師への思いや、次世代を担う若者たちへのメッセージなどを通して、科学技術立国を目指す日本の未来を見つめる。
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