養子縁組を何度も繰り返すことで名前を変え、別人になりすまそうとする“ネームロンダリング”。大阪では、この手口を使い、交通事故の保険金詐欺を繰り返していたグループが逮捕された。いま、金融機関のブラックリストから外れたり、過去を消して人生をやり直したりする目的で、金銭を媒介に他人と養子縁組し、戸籍の名前を変える人が後を絶たない。全国の自治体窓口には、明らかに不自然な届け出が目立つようになってきた。そうしたモラル意識の低下は、市民がより重大な犯罪に巻き込まれる危険性も高めている。「戸籍」の名前を簡単に変えてしまう市民の実態を追うとともに、拡大する“ネームロンダリング”の闇を探っていく。
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