1パック2100円の「鳥取砂丘産らっきょう漬け」、1玉2200円の「岡山の桃・陽だまりの詩」…。今、地方特産の果物や野菜、海産物が、消費者の“プチ贅沢”志向に応える形で売り上げを伸ばし、デフレに苦しむ小売業と疲弊が続く地方、その双方から注目を集めている。その仕掛け人が、地域の埋もれた食材を掘り起こしスーパーなどに紹介する「特産品ハンター」だ。スーパー「成城石井」は、ハンターが全国各地に足を運んで見つけた地域産品を重点的に販売。十分な利益をとりながら集客力もある目玉商品となっており、業績回復の原動力となっている。フリーで活動するハンターも地域の逸品を発掘するため、全国を駆け回っている。ハンターの活躍で地方も息を吹き返した。農家の生産意欲が高まるだけでなく、農産物加工場の稼働率が上がり、新たな雇用も生まれている。特産品ハンターによる農水産物の「地産外消」ともいうべき新たなビジネスモデル、その可能性と課題を探る。
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