離婚後に子どもに会えなくなった父親や母親が、子どもに会うことを求めて紛争に至る事例がいま急増している。去年1年の「面会交流」をめぐる調停、審判の数は8000件を超え、この10年で3倍以上になっている。子どもに会えない親の淋しさや怒りだけでなく、子どもたちも、離れて暮らす親に会えないことで悩んでいる実態が浮かび上がっている。問題の背景として「会うことで子どもが悪影響を受ける」と恐れる親権を持つ親の意向や、離婚時に父か母の一方だけが子どもの親権を持つ「単独親権制度」の限界が指摘されている。年間25万件にも離婚が増える中、争いを減らし、子どもの幸せを守るにはどうすればいいのかを考える。
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