20年以上にわたって不毛な対立が続いてきたクジラ問題に大きな変化が訪れようとしている。今月21日から始まるIWC国際捕鯨委員会(モロッコ)で、捕鯨国・反捕鯨国の双方に妥協を促す議長提案が示されたのだ。ところが、その受け入れは、日本にとっては念願の沿岸捕鯨が復活する一方で南氷洋捕鯨は大幅な縮小となり、苦渋の選択を迫るもの。反捕鯨国にとっても、クジラ絶対保護の立場の変更を迫る、厳しいものだ。しかし、今回和解が成り立たなければ、IWCそのものが否定され、より過激な対立に陥る危険があるため、各国から妥協をさぐる動きも生まれている。果たして、不毛な対立の処方箋は見つかるのか?日本の選択と各国の思惑を取材し、クジラをめぐる対立の行方を追う。
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