いま20代から30代前半の若い世代の消費行動に異変が起きている。有名ブランドのファッション用品、マイカー、スキーや海外旅行など、これまで若者たちの間でステータスとされ、人気があった高額な商品やサービスが売れなくなっているのだ。こうした若者たちの変化は日本経済に大きな影響を与えるとして、企業やマーケティングの専門家などの間で、対策を見出そうという動きが広がっている。「所得の減少や将来への不安から来る消費の縮小」、「バブル崩壊後、経済成長を知らずに育った世代の消費への関心の薄さ」、「物質的な豊かさからの価値観の転換」などさまざまな背景が指摘される若者たちの変化。ファッションとスキーの分野で若者の"消費の実態"と企業の対応を取材し、若者たちの消費行動の変化はなぜ起きているのか、今後どうなっていくのか、そして企業には何が求められるのか考える。
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