最近、回転寿司でも安く食べられるようになった本マグロ。しかし、その一方でマグロ食が危機に立たされている。今月13日からのワシントン条約締結国会議で、大西洋クロマグロ(本マグロ)が議題となっているのだ。漁獲制限を守らない漁船が横行し、減少に歯止めがかからないためだ。絶滅を危惧する欧米の国々は、シーラカンスと同じレベルに当たる国際商取引の全面禁止を主張。それに対して、世界のクロマグロの大半を消費する日本は今回、他の漁業国と共に4割もの漁獲量制限にとり組み、「持続可能な漁業」に理解を求めているが、採決の行方は予断を許さない。会議の開かれるドーハ(カタール)からの最新情勢をリポートし、また、日本国内で進むクロマグロの完全養殖の取り組みなども紹介。環境保護と共存できる漁業や消費のあり方を考える。
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