不況が長引く中、新たなリストラの波が正社員を襲っている。会社で突然IDカードを取り上げられたり、長期間自宅待機を命じられるなど、一方的に職場から閉め出される「ロックアウト型」の解雇が増加。また、マニュアルをもとに組織的に多くの社員を退職に導く会社も現れている。しかし不当な整理解雇や退職強要が行われても、労働基準監督署には紛争解決の強制力がなく、裁判で勝訴しても、実際に元の職場に戻るのは難しい。内閣府によれば、企業内の余剰労働力は最大で600万人と推計される。正社員の解雇は今後さらに加速する可能性がある。番組では、正社員切りからどのように雇用を守るか、どんな対策が求められているか、実態をもとに考えていく。
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