年金保険料を納めたのに、社会保険庁に記録がない。そうした人たちからの申し立てを審議する「年金記録確認第三者委員会」が設置されてから2年になる。これまでに受け付けた申し立ては、10万件以上。このうち7万1000件の審議を終え、40%にあたる、2万7000件について保険料の支払いを認めた。第三者委員会は、どのような基準で判断し、その判断を導くためにどんな調査を行なっているのか。そもそも記録がなくなった原因は何なのか。全国の申し立ての中で、特に判断が難しいケースを審査する中央第三者委員会に初めてカメラが入って取材した。第三者委員会は、記録の回復を求める人たちの声にどこまで答えられるのか。記録問題解決の最前線から報告する。
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