19万人を超えるといわれる非正規社員の失業者。その受け皿として期待されているのが農業だ。雇用問題と後継者不足を同時に解決できると期待され、就農相談会は空前の活況を呈している。しかし、期待通りには雇用が進んでいないのが実情だ。一因には、希望者に人気の高い農業法人は経営の多角化を目指しており、企画力や経営感覚を持った人材を求めるなど選考を厳しくしていることがある。一方で、のどから手が出るほど人材が欲しい過疎地では、将来の生活を保障できるかどうかが定住への大きなネックとなっている。 雇用のミスマッチを克服し、農業への人材誘導を進めるには何が必要なのかを考える。
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