今、全国の病院の水準を比較できる医療データに注目が集まっている。これは「どんな治療が行われたか」や「在院日数」、「再入院率」などがわかるデータで、6年前の医療費の「包括支払制度」開始に伴い、厚生労働省に提出が義務づけられたもの。このデータによって、これまで医師自身も知らなかった他病院の医療レベルと比較が可能になり、それを実力アップに活かすことができるようになったのだ。今、全国の病院で治療法改革の動きが始まっている。一方でこのデータを病院間の比較に使うには不完全だという指摘もある。かつてなかった、医療の質が比較できる”物差し”の登場。その現状と課題に迫る。
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