先月27日に空爆が始まったイスラエル軍のガザ攻撃は、地上戦という新段階に突入した。イスラエルは、ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスによるロケット弾攻撃への報復だとするが、民間人を含む600人以上が死亡、過去最大規模の被害が出ている。これを「過剰な攻撃」だとする国際社会の批判にもかかわらずイスラエルが強硬姿勢を崩さない背景には、半年間の停戦期間に蓄えられたハマスの軍事力を削ぐ狙いのほか、来月の選挙を前に国民の支持を高める思惑があると見られている。しかし、ハマスへの市民レベルの支持は急速に高まりつつあり、「暴力の応酬」は悪化が懸念される情勢だ。肉親の安否を気遣うパレスチナ人家族やイスラエル側の事情を取材、大規模攻撃の背後にある深層に迫る。
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