就職戦線に異変が起きている。10月1日に内定式が行われたが、この時期「本当にこの会社でいいのか」と悩み、内定を断り就職活動を再開する学生が多いのだ。背景にあるのは「就職活動・内定の早期化」。96年の就職協定廃止以降、内定は4年生の4月以降という倫理憲章はあるが、実態は年々早まっていると言われ、学生にとっては熟考する間もなく内定が出ている状態だ。団塊世代の大量退職と少子化に直面し、より良い人材を求める企業と、少子化で入学者が減る中、就職実績を上げたい大学の思惑の結果だが、最近になって大学、企業双方に様々な弊害が現れている。資源小国日本に不可欠な人材をどう確保するのか。そのあり方を考える。
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