2008年ノーベル物理学賞に素粒子物理学の分野で成果をあげた日本人研究者3人の受賞が決まった。シカゴ大学名誉教授 南部陽一郎さんの「対称性の自発的破れ」理論は、その後の素粒子物理学の発展に大きな影響を与えた。京都大学名誉教授の益川敏英さんと高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠さんは、素粒子のひとつ「クオーク」が、6種類以上存在すると予言。こうした成果は、私たちのこの世界がなぜ存在するのか、宇宙の成り立ちの深遠な謎に迫る糸口を示すものだという。全くタイプの異なる益川・小林両博士は、京都大学の同じ研究室で議論を重ねこの研究に取り組んだ。二人はどう支え合いながら歴史的な成果にたどりついたのか。スタジオには益川・小林両博士を招き、素粒子研究で見えてくる宇宙の姿や、日本がリードしてきた物理学の未来への期待を伺う。
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