世界経済を揺るがしたアメリカ発の金融危機”リーマン・ショック”。9月15日、アメリカの大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が経営破たんに追い込まれ、業界3位の「メリルリンチ」は、アメリカの大手銀行「バンク・オブ・アメリカ」に買収された。アメリカは、90年代後半から、巨額の資金を調達し、大きなリスクをとって投資を行う「投資銀行」というビジネスモデルを築き上げ、世界の金融をリードしてきた。しかし、サブプライムショックで、この「投資銀行」事業のリスクが顕在化。さらに、”リーマン・ショック”は、投資銀行のリスクを「保証」という形で引き受けていたアメリカ最大手の保険会社「AIG」の経営危機にまで波及、アメリカ政府の管理下で「AIG」の再建を図るという異例の救済策が打ち出された。世界を未曾有の金融危機に陥れ、市場にリスクをばらまいた「投資銀行」のビジネスモデルとは、どういうものだったのか。日本を含む世界の金融機関は、この局面をどう受け止め、どう対応しようとしているのか。世界経済の最新の動きを伝える。
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