障害者アスリートの飛躍的なレベルアップに注目が集まっている。高性能の補助具や残存機能を最大に活かすトレーニング方法の開発が背景にある。この障害者アスリートの進化は新たな論争を巻き起こした。400メートルでオリンピックのB標準記録に0.3秒まで迫った南アフリカの両足義足のランナー、オスカー・ピストリウス選手(21)。義足の使用は、人工的な力を受けて走ることを禁じた競技規則に反するのではないかとの疑惑が巻き起こり、陸上界を二分する論争に発展した。結局、標準記録に達せず出場できなかったが、今後、同様の論争は増えると見られる。また、障害者のスポーツのレベルアップでヨーロッパではプロの障害者アスリートも次々に誕生、健常者と障害者の垣根を越えた新たなスポーツの地位を確立し始めている。”リハビリ”から”魅せる”スポーツへ。9月6日開幕する北京パラリンピックを前に、進化する障害者スポーツの最前線を追う。
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