資源価格の高騰を背景に年6%以上の経済成長を続けるアフリカ。しかし、貧困層の半減や初等教育の普及、幼児死亡率の削減など国連の「ミレニアム目標」の達成は困難だ。アンゴラは原油価格の高騰で年21%という驚異的な成長を続けているが、資金が教育や医療にまわらず、貧富の格差は拡大し続けている。主にインフラ整備に使われるODAは貧困削減に直結せず、NGOなどによる貧困層へ直接支援も十分な成果を上げていない。こうした中、ビジネスの手法で社会貢献を目指す「社会企業家」が注目されている。バイオ燃料の工場を建設して現地の人たちと共に新しいビジネスを始めたり、現地で事業を始めたい人にインターネットを通じて世界中の人々から集めた資金を融資する取り組みが始まっている。アフリカの貧困を削減するために何が必要なのか、アフリカ支援のあり方を考える。
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