今、全国各地の海で悪質な密漁事件が相次いでいる。その数はこの3年で1.5倍に急増。今年1月にも、島根と宮城で大規模な密漁グループが摘発された。漁業者によって保護されてきたアワビやナマコといった高級海産物を根こそぎにしようとする犯行の背後には、若いフリーターなどを操る暴力団の存在が浮かび上がっている。国は、今年4月に改正漁業法を施行し罰則を強化したが、人員や予算が限られる中で対応し切れていないのが実情である。相次ぐ密漁事件を手がかりに、高齢化し疲弊する地方の漁村で今、何が起きているのかを明らかにする。
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