ますます厳しさを増すグローバルな企業競争の中で、技術立国日本の抱える課題は何か。競争力の根幹を支える技術開発の人材獲得に焦点をあて、2回にわたって見ていく。1回目は、熾烈さを増す人材獲得競争の現場を見ながら、企業の形まで変えつつある日本のカイシャの動きを追う。これまで日本人の優秀な人材によって高い技術開発力を維持してきた大手メーカーの中に、今後の担い手を外国人にシフトする企業が相次いでいる。日本の若者に理科離れが進む一方、中国などで優秀な人材を輩出する大学が世界的に注目される中、採用の態勢から企業のあり方まで見直して、世界のライバル企業と「最高の人材」を奪い合う戦いに参入。しかし中国の理科系最高峰、清華大学では思うように採用が進まない。中には将来性を見込んでベトナムの大学に食指をのばす企業も出てきた。変わる人材獲得の最前線を見ていく。
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