日本の誇る月探査機”かぐや”。約3トンの巨大衛星に14種類の観測装置を搭載し、アポロ計画以来の大規模な月探査に挑んでいる。12月からは本格的な観測が開始され、月がどのようにして現在の姿になったのかを解き明かす貴重なデータが明らかになりつつある。例えば、高解像度の「地形カメラ」は、月に小天体が衝突してできたクレーター表面の断層などを、かつてない精密さで立体的に描き出し、クレーター誕生の歴史に迫っている。さらに、「地球の出」を撮影したNHKの宇宙用ハイビジョンカメラも、クレーターのダイナミックな光景や月から見た様々な地球の姿を送り続けている。今なお、謎に満ちた月に迫る”かぐや”の最新の成果を報告する。
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