布団に着物、宝石・・・。同じ人が訪問販売員などから分割払いで次々と商品を買わされ続け、いつのまにか多額の負債を抱えてしまう悪質商法「次々販売」のトラブルが全国各地で急増している。ターゲットになるのは、認知症や一人暮らしの高齢者。被害は全国に広がり、自殺に追い込まれる高齢者もいる。救済に乗り出した日弁連は、悪徳業者跋扈の背景に、クレジット会社の「個品方式」という特殊な契約があると指摘する。年収に見合わない高額商品の売買の審査を通してしまうクレジット会社の甘さが、被害の拡大に繋がっていると言うのだ。事態を重く見たクレジット業界は自主規制に着手、国も法改正に乗り出そうとしている。全国に広がる「次々訪問販売」の被害の実態と、対策に苦慮する現場の取り組みに迫る。
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