先月、山口県美祢市に日本初のPFI方式による民営刑務所『美祢社会復帰促進センター』の開所式が行われた。鉄格子や高いコンクリート塀を設けず、「無線タグを使った遠隔監視」などの最先端技術で管理するハイテク刑務所である。受刑者数がここ10年で1.8倍に増え、ほとんどの刑務所で定員オーバーという現状の中、ついに法務省が、戦前から続く国による刑務所運営の一部を、民間に委託するという決断を下したのだ。民間企業が「最新鋭のシステム」で受刑者の管理を行い、「感情をコントロールし再犯を防ぐ新しいプログラム」などで矯正教育に挑むという民営刑務所。フランスやアメリカの民営刑務所の例と比較しながら、新しいシステムの課題と可能性を探る。
みんなのコメント