ガソリンに代わるエネルギーとして期待されるバイオエタノール燃料。トウモロコシや小麦などの植物から作られ、二酸化炭素の排出削減にも繋がると、世界で急速に普及するこの新燃料が、日本でもいよいよ本格的に導入が始まる。国は年間50万キロリットルの生産を目指して取り組みを進め、既に北海道十勝地方では一般市民が生活の中でエタノールを使う実験を始めている。また元売り各社で作る石油連盟ではバイオエタノールを輸入し、4月から首都圏のガソリンスタンドで販売を開始する。しかし一方で、世界の穀物市場では原料となるトウモロコシが高騰するなど課題も指摘されている。国内外のバイオエタノール最前線を取材、次世代エネルギー普及に向けた課題をさぐる。
みんなのコメント