1959(昭和34)年に始まり、およそ9万3000人の在日の人や日本人妻の運命を左右した北朝鮮への「帰国運動」。海を渡った人々の実態がいま、北朝鮮から脱出した日本人妻や在日社会の側から語られ始めている。北朝鮮は「地上の楽園。食糧も医療も心配はない」。しかし現実は違い、過酷な生活が待っていた。在日社会からも、”このままにしておくことはできない”と脱出した人たちを支援、痛恨の念で当時の模様を話す人も出てきた。これまで公に語られることがなかった帰国運動。日本の戦後史の中で、まだ光があてられていない実情を、証言と資料で見ていく。
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