日本人の3人に1人が苦しんでいるといわれる、花粉症を始めとしたアレルギー疾患。日本人のおよそ7割がアレルギーを起こしやすい遺伝子をもっているとされ、最新の調査では、患者の数が増えているばかりか、発症年齢が低下していることもわかってきた。こうした深刻化するアレルギーには、黄砂の増加などの環境変化が拍車をかけているという研究もある。こうした中、患者に遺伝子診断を行ってよく効く薬を探る「オーダーメイド医療」の活用や、花粉症そのものにならない体質に変えるワクチンの開発といった新しい対策研究が進められている。一向に減る気配を見せないアレルギー疾患の現状と、その最新治療に迫る。
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