国民に最低限の生活を保障する生活保護。その制度の盲点を突き、生活保護費を不正に取得していた詐欺グループが大阪で摘発された。グループはホームレスに生活保護費を不正に申請させ、その一部を騙し取っていたのだ。生活保護をめぐっては、更に、一部の病院がホームレスに不必要な入院をさせて検査を繰り返し、多額の医療扶助を得ている実態も明らかになっている。財政難の中、国は生活保護費の受給を認定する審査を厳しくする方針を打ち出し、生活保護が本当に必要な人でも認められないケースも起きている。こうした中で、なぜ、生活保護費が不適切に支出される事態が生じているのか。その実態を取材し、制度が抱える問題に迫る。
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