最終戦を前にJ1昇格を決めた「横浜FC」、8年前、親会社の経営不振で事実上消滅したチームの奇跡の復活はサッカーファンに限らず多くの日本人を元気づけた。復活の切り札となったのは、ベテラン選手の活躍。選手の先頭に立って走り守備にも回る39歳のカズ、経験を活かした巧みなパス回しで得点力をアップさせたMFの山口、若手との繋ぎ役を果たしたキャプテンの城、いずれもかつて日本代表として活躍したベテラン選手だ。財政難から専用の練習場やクラブハウスが持てず、練習後もコインシャワーで汗を流す選手たちを支えたのは、サポーターの力だった。選手たちが商店街のイベントやサッカー教室などを積極的に駆けつける中で次第にファンが増え、市民が作り上げた「自分たちのチーム」に成長した。どん底から奇跡の復活をとげた横浜FC、その舞台裏を解き明かしていく。
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