10月末、損保各社による「第3分野」といわれる医療保険などの大量不払いが公表された。その数、大手5社で4635件。加入の条件を正しく伝えず契約したり、保険金を払うかどうかの審査で関係のない過去の病歴を理由に拒否したりといった実態が明らかになった。なぜ不払いはふくれあがったのか。背景にあると指摘されているのが、新分野解禁で各社が加速させた顧客獲得合戦。自動車保険が頭打ちの状況で、外資、生保との競争の中過大な目標が設定され、無理な利益追求が行われた。再発防止の取り組みを始めた大手損害保険会社の内部取材など、関係者への取材から、なぜ大量不払いが起きたのか、今改革のために何が必要か見せていく。
みんなのコメント